【このブログ記事の文字数:1501文字】
2020年元旦。
幕内の最軽量力士、炎鵬関の写真とともにある文章が新聞に掲載されました。
そごう・西武の広告です。
その後、SNS等でバズったので何らかのかたちで目にした人は多いと思います。
再掲するとこんな文章です。
大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。
読み進めていくとどんどん体から力が抜けていく、そんな文章です。
徳俵に自分のつま先が掛かっている姿がリアルに想像できます。
広告ではこれを「さ、ひっくり返そう」という掛け声とともに下から逆に一文一文を読ませます。
するとどうでしょう。
逆転劇が始まります。
土俵際、もはや絶体絶命。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
今こそ自分を貫くときだ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
それでも人々は無責任に言うだろう。
どうせ奇跡なんて起こらない。
わたしは、その言葉を信じない。
大逆転は、起こりうる。
どうですか!!!!!!!
このように”力が抜ける文章”だったものが一気に”力の湧く文章”に早変わりしました。
当然ですが、書いてある文章(使ってある文字)は一言一句同じものです。
ただ、逆さにして読んだだけのことです。
この文章のトリックについてはここでは触れませんが、ここに含まれているひとつのエッセンスは”ポジティブシンキングかどうか”ということだと思います。
日々、我々の頭の中にはさまざまなフレーズが飛び交っています。
おそらく上記のような言葉が繰り返しこだまし、悶々と時間をやり過ごすことも多いのではないでしょうか。
ただ、それら言葉をどこから出発し、どういうふうに繋げ、どこに導くかで全く違う見解に行き着くということをこの文章は示しています。
「ポジティブシンキングになろう」と言ってもなかなかなれるものではないのかもしれませんが、一方で何か研修や有名な著書を読んだらなれるというものでもない気がします。
要は気の持ちようです。
この例でいえば上から読むか下から読むかだけの違いです。
たったそれだけで物事の結果が、そして人生が変わってきます。
長い人生、常に順風満帆とは限りません。
逆境に立たされ、くよくよすることもあると思いますが、
「今の状況、逆さにして読み返せばいくらでも挽回出来るだ」
そんな風に考えて人生や仕事における難所を是非乗り越えていきましょう!
まだまだ逆転のチャンスは残っています。
勝負はこれからです。
さぁ、ひっくり返しましょう!
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