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先日、梨木香歩さんが書かれた「西の魔女が死んだ」を読みました!
まだまだコロナ禍ということもあり、在宅の時間が多いと思います。そんな在宅時間を有効に使って、たまには読書でも如何ですか?
ということで、今回は梨木香歩さんが書かれた「西の魔女が死んだ」のご紹介です。
梨木香歩さんとは
1959年、鹿児島県出身。
イギリスに留学し、児童文学者に師事。
ガブリエル・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」が愛読書のひとつ。
ちなみに希少価値の高い焼酎「百年の孤独」は鹿児島のお隣、宮崎県の黒木酒造が製造。
カヤックの愛好者でもある。
「西の魔女が死んだ」で日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を受賞。
あらすじ
中学生になり、学校に行かなくなってしまった主人公のまい。
そんなまいの環境を変えようとママとパパは相談しておばあちゃんの家に預けることに。
おばあちゃんはもともとイギリス人で若い頃に英語教師として来日。
職場で理科の教師をしていたおじいちゃんと出会い結婚。
そしてまいのママが生まれ、まいが生まれた。
まいにとってのおばあちゃんは友達のようであり、そしてどこまでもおばあちゃんだった。
どこか不思議な魅力を持った・・・
そんなおばあちゃんとまいは生活を共にしながら魔女になるための修行を受ける。
その後のまいの物語「渡りの一日」を併録。
感想
登場人物はまいとおばあちゃん。それにパパとママ。
おじいちゃんはすでに死んでいるので本の中では思い出だけ。
あとはおばあちゃんの家の近所に住むゲンジさん。
少ない登場人物で淡々と進む、こういう物語が基本的に好きです。
実は以前、夏休みにイギリスを旅行しました。
その際にとても優しい、そして静かな雨が降っていました。
それがその時期におけるイギリス特有の雨なのかどうかは知りませんが、ほとんどミストシャワーのような爽やかな霧雨で、庭に生えていた薔薇に妙にあっていたのを覚えています。
そして作中のおばあちゃんがイギリス人のせいかその雨をずっと思い出しながら本書を読みました。
また読んだ時期が梅雨だったせいか雨の匂いがずっとしていたように思います。
おばあちゃんが入れてくれる紅茶や手作りのジャムもイギリスで食べた紅茶やスコーンと重なり、私にとっては日本ではなく、イギリスでの生活が描かれているそんな気がしました。
そんな生活の中で、おばあちゃんはまいを孫として扱い、一人の大人として扱います。
その緩急がとても自然で読んでいるこちら側も不思議な魔法にかけられた気分になります。
まとめ
著者の梨木さんがイギリス留学の経験があるというのは読後に知りました。
だからこの本からイギリスの香りが漂っていた訳ですね。納得しました。
また梨木さんは小説家である前に児童文学作家であり、絵本作家だったのですね。
どうりで文章が優しいはずです。
ほっこりするというよりほっとする、そんな本でした。
読了後、本の後ろを見たら「九十八刷」とありました。こんなに重版されているとは驚きです。
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